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Amazon Primeで2021年に公開された、フランス発のオリジナルドラマ「MIXTE 1963」(邦題:ヴォルテール高校へようこそ)。”イッキ見”しました。面白かった。
60年代のフランスが舞台で、ノスタルジックを感じさせながら現代の社会問題にも問題提起するような、明るいけれど深い作品。
フランス語を勉強されている方にもそうでない方にも、オススメします!
あらすじ
1963年、サン=ジャン=ダンジェリーという小さな町にあるヴォルテール高校では、はじめて女子生徒を受け入れることになった。
いまだ反対意見を強く持つ先生、わくわくしながら女子達を眺める男子生徒、そして戸惑いつつもはじめての高校通学に臨む女子達・・・
女性やLGBTへの偏見や、社会・学校の理不尽さなど、さまざまな困難に向き合いながら、先生や生徒達も成長していく物語です。
SKAM Franceでは「Daphné/ダフネ」を演じていた、Lula Cotton-Frapierも出演しています!(ちょっとだけ役柄も重なるところがあるかも!?)
字幕・音声について
Amazonオリジナルドラマなので、字幕や音声が比較的自由に変更できます。
できますが・・・
フランス語字幕は「CC(クローズド・キャプション)」のため、台詞と完全に一致していません。
主に聴覚障害者や難聴の人がテレビ放送や映像ソフトを楽しむためアメリカ合衆国で開発された米国方式のキャプション表示技術であり、視聴者側の設定で表示・非表示を切り替えられるのが特徴である。通常は番組内の音声箇所の文字起こしで使われ、たまに音声以外の説明が入ることもある。(引用元 : Wikipedia)
ですので、私は最初は日本語字幕で見て、 2回目にフランス語字幕にして見ましたw
MIXTE 1963 : ヴォルテール高校にようこそ!の感想
今では「LGBT先進国」でもあるフランスが50年前にはまだこんなに男女差別や偏見があったのかという、新しい驚きがまずありました。
フランスは「自由を民衆が勝ち取った」という高い誇りを持つ国なので、現在のLGBTの状況も「勝ち取っていっている(現在進行形)ものなのだなぁ」としみじみしましたね。
恋愛要素ももちろん入ってくるのですが、ちょっとしたことで”よくあるドラマ”のようにはそうそう上手くいかない。妙にリアル感(シュールさ)があり、そこもフランスらしいなぁと感じました。脚本にブラヴォーです。
NETFLIXでも大ヒットしている「Lupin」のMarie Roussinが制作にかかわっているということで、納得です。
登場人物達もみな魅力的で、派手さはないのですが続きが気になってしまうんですよね。男性陣のイケメン度の高さにも注目。
私が一番好きなのは、やっぱり指導監督のポール(オジサン)!
ネットドラマのSKAM Franceは現代が舞台なので、スラングもverlan(逆さ言葉)が非常に多くリスニングが難しかったですが、この「MIXTE 1963」は会話も難しくなく、単語やある程度の日常会話を知っていればかなり聞き取りやすいと感じました。
1話が40分程度という気軽さと、1シーズンでも8話なので、結構さくっと見られます。シーズン2が楽しみです!