毎日の学習(Figaroの記事を精読+ディクテ)に加えて、むかーし5年前に買ったきり、開いてもいなかった仏検2級の問題集を復習を兼ねてちょろちょろやってみたりしています。
その問題解説の中に、こんな一文が・・・
en + les が縮約されて、èsになることもここで覚えてください。
Il est docteur ès sciences (ès lettres).
彼は理学(文学)博士だ「仏検2級突破
」石井睛一・鳥居くらら P.26
「ès」・・・これは新しかった・・・。
文法書を見返してみましたが、フランスで買った現在愛用中の最強文法書(と私は思っている)「Grammaire Expliquée Du Français(レビュー)」には載っていませんでした。
プチ・ロワイヤル仏和も見つつgoogleでもどのように使われているか確認してみましたが、どうも学士号や博士号を表す場合に使われることが殆どのもよう。
学問分野の名称が単数名詞の時は、enを用いる(プチ・ロワイヤル仏和より)そうで、これはその学問の仏単語が、複数か単数かもセットで覚える必要がありそうではあります。
- docteur ès sciences 理学博士
- licence ès lettres 文学学士
- docteur en droit 法学博士(単数)
一方、同様にフランスで買った仏仏辞典「Robert micro(←紹介ページに飛びます)」で「ès」をひいてみると、こんな一文が・・・。
On dit couramment docteur en lettres; licence en sciences, licence de sciences.
一般的には「en」とか「de」を使うそうです。
そこで、「en lettres」と「ès lettres」をgoogleで完全一致検索してみると、前者が約161万件の検索結果に対して、後者は約51万件の結果が出ました。
「en sciences」「ès sciences」ではもっと顕著な差が現れました。
※「en~」987万件、「ès~」80万件弱。
もしかしたら、èsは消えつつある前置詞なのかもしれませんね。
一応はそういう前置詞もあるということで、使わないかもしれないですが覚えておくことに致します。ただ、仏検2級の対策本に解説されているくらいなので、このような一般的でなさそうな前置詞も、少なくとも仏検には出るのでしょうか・・・?謎です。
仏検2級突破
- 著者 石井睛一, 鳥居くらら
- 価格 ¥ 2,700
- 発売日 2009/3/19