「アナと雪の女王」主題歌Let it goのフランス語バージョン

今話題の「アナと雪の女王」。世界各国で上映されています。

各国の吹き替えに合うようにアニメの口を合わせるなどの綿密なリサーチと制作によって大ヒットとなったという記事を、日経か何かで読みました。

という訳で、フランス語版の主題歌を早速聞いてみましたよ!

英語版では「Let it go」、フランス語版の曲名は「Libérée, Délivrée」です。

 

L’hiver s’installe doucement dans la nuit
La neige est reine à son tour
Un royaume de solitude
Ma place est là pour toujours

Le vent qui hurle en moi ne pense plus à demain
Il est bien trop fort
J’ai lutté, en vain

Cache tes pouvoirs, n’en parle pas
Fais attention, le secret survivra
Pas d’états d’âme, pas de tourments
De sentiments

Libérée, Délivrée
Je ne mentirai plus jamais
Libérée, Délivrée
C’est décidé, je m’en vais
J’ai laissé mon enfance en été
Perdue dans l’hiver
Le froid est pour moi,
Le prix de la liberté.

Quand on prend de la hauteur
Tout semble insignifiant
La tristesse, l’angoisse et la peur
M’ont quittées depuis longtemps

Je veux voir ce que je peux faire
De cette magie pleine de mystères
Le bien, le mal je dis tant pis
Tant pis.

Libérée, Délivrée
Les étoiles me tendent les bras
Libérée, Délivrée
Non, je ne pleure pas
Me voilà !
Oui, je suis là !
Perdue dans l’hiver

Mon pouvoir vient du ciel et envahit l’espace
Mon âme s’exprime en dessinant et sculptant dans la glace
Et mes pensées sont des fleurs de cristal gelées.

Je ne reviendrai pas
Le passé est passé !

Libérée, Délivrée
Désormais plus rien ne m’arrête
Libérée, Délivrée
Plus de princesse parfaite
Je suis là !
Comme je l’ai rêvé !
Perdue dans l’hiver

Le froid est pour moi le prix de la liberté.

私は先に原曲(英語)に慣れ親しんでしまっていたためか、最初にフランス語で聴いたときの感想は「なんか間抜けに聞こえる・・・」でした。英語とフランス語の音の質感に、かなりの差があるためかと推察。

原曲は、英語の音が持つ音の質感とメロディーがすごく合っているので、聞いていて非常に爽快。

それはいいとして・・・閑話休題。

フランス語版の曲名は「Libérée, délivrée」、「自由になって、解き放たれて」という感じです。

原曲ではこう始まります。

The snow glows white on the mountain tonight
Not a footprint to be seen.

「今夜の雪はどんどん山に積もって・・・ひとつの足跡さえも見えない」

一方フランス語では

L’hiver s’installe doucement dans la nuit
La neige est reine à son tour

「夜の間、冬は静かに深くなる。雪が支配する時が来た」

à son tour は、「順番に」といったような意味です。

英語と仏語は、英語と日本語ほど遠い言語ではないですが、やはり微妙に変わっています。

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サビの部分。

Libérée, délivrée
Je ne mentirai plus jamais
Libérée, délivrée
C’est décidé, je m’en vais

「自由になって、解き放たれるの。もう嘘はつかない。私は(次の場所へ)旅立つわ」

「je m’en vais」の原形である「s’en aller」は、「行く」「出かける」という意味ですが、allerは行き先を伴う「~へ行く」であるのに対し、s’en allerは単純に「今いる場所から去る」という意味合いが強調される形です。

*

英語では「And the fears that once controlled me can’t get to me at all」(2番のAメロ最後)の部分。ここでフランス語版は、

La tristesse, l’angoisse et la peur
M’ont quittée depuis longtemps

「悲しみ、悩み、恐怖・・・もうずっと前に私から去って行った」

「quittée」と最後に「e」がついているのは、もちろん直前の「M」(Me)が女性だからですね。直接目的語が複合過去形の前に来る場合は、過去分詞は直接目的語の性数に一致します。

quitterを使うこの辺の言い回しは、フランス語らしいな~なんて思ったりしました。

*

最後のサビの部分。

Libérée, Délivrée
Désormais plus rien ne m’arrête
Libérée, Délivrée
Plus de princesse parfaite

「自由になって、解き放たれるのよ。もう私を止めるものはない。もう、完璧な王女様なんかじゃなくていいの」

英語では「I’ll rise like the break of dawn」という歌詞が、仏語では「Désormais plus rien ne m’arrête」になっています。

英語のdawnという単語のインパクトが私的には結構強い(水平線から朝日の光がぱああああー!と広がるようなイメージがある)ので、フランス語のこの歌詞はちょっと弱く感じてしまいます。

それはそれとして、plusやrienなどの否定系の単語がある時の文章の作り方の勉強になりますね。

*

歌の翻訳は、音の数に合わせないといけませんので本当に大変だと思います。日本語バージョンの主題歌「ありのままで」も、よくも原曲のイメージをそのままに日本語にしたなぁと、訳者さんの職人技に感動するところです。

フランス語は、一つの単語が英語に比べて音節が多い(気がする)ので、単語を音に当てるのも同様に難しいと拝察するところ。

英語では「I’m free!」のところが、フランス語では「Tant pis!」(「ま、いいか!しょうがない!」みたいな感じ)ですからね~。「Je suis libre」じゃ音が合わないのはわかりますが、「Tant pis」って・・・(笑)。英語バージョンと比べると、何かフランス人の性格を垣間見れるような感じもします。

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