フランス語のパソコンを買おうか検討中という質問を頂いたので、私なりに感じていることを書こうと思います。
私はフランス滞在中に、半ば仕方なく、現地でノートパソコンを買い、それを帰国してからも使っています。OSはWindows7 Edition familiale premium(ホームエディション)で、13インチ・台湾メーカーのacer製です。当時のレートで4万円位でした(MS office・DVD/CDドライブはなし)。価格は日本で買うのとあまり変わらないと思います。
ただ、結果論で言えば「日本で使う予定があるなら、仏語パソコンはオススメしない」です。
Windows8では標準で、またWindows7は特定のエディションならば表示言語を変更できるそうなので、こちらを試してみるのが良いと思います。
(参考記事:「みゃうのリカバリーをする前に」様より)
フランスのパソコンを日本で使っていて困っていることベスト3は以下にて。
1. 日本語のソフトがインストールできない
ずばり、オススメできない理由の一番はこれです。
もちろん、インストールできるソフトもありましたが、出来なかったソフトも時々あり、ソフト代を無駄にしたこともあります。ソフトメーカーさんも、いちいち「日本語OSのみ」とか、親切に書いてくれていません。それでも仏語パソコンでは使えませんでした。
確定申告のための、財務省が用意しているソフトもインストールできませんでした。
はっきり言って、フランス語のパソコンは、日本で使うとなるとろくな仕事が出来ません。家でインターネットをするだけならいいかもしれませんが。
日本語のWindowsをフランス語表示で使うだけのほうがよっぽどいいです。
2. キーボードが日本と同じじゃない
これは「フランス語のキーボードの設定方法(記事はこちら)」でも触れました。
フランスのキーボードは、AZERTY配列で、日本のQWERTY配列と微妙に文字の位置が違います。
※日本のキーボードのAとQ、ZとWが逆になっているほか、Mの位置も違います。
もちろん、キーボードは標準で追加変更が出来、カナダのフランス語キーボード(日本と同じQWERTY配列)も選べるのですが、キーボードに既に文字が印字されているのが災いして、アクサン付きの文字を打ちたい時、頻繁に打ち間違えてしまいます。
で、仕方なくフランスのフランス語キーボードのままで使うわけですが、当然ながら?AとQのキーの位置に慣れず、未だに打ち間違いを非常にしばしば起こします。
英語はブラインドタッチで打てるのですが、フランス語は全然上達しません(苦笑)。
更に、当然ながら「全角/半角」キーがなく、変更するには「Alt + ²」を同時押しする必要があり、これが思いのほか面倒臭いです。
フランス語の学習では、エクセルで単語帳を作っていますが、フランス語・日本語を何回も変更する必要があるこういう時には特に「Alt + ²」を同時押しの不便さを強く感じます。
3. 問題が起きた時、全部フランス語
パソコンで不具合が起きた時、もちろん全てフランス語なので、かなり骨が折れます。それも「フランス語の学習の為だ!」という心意気があるならいいかもしれませんが、変なボタンを押してしまう可能性も少なくなく、リスクが大きいです。
更に、買ったお店が当然ながらフランスなので、アフターサービスがないのはまだしも、初期不良で返品、などになった場合は困ります。
まとめ
Windows8は標準で複数言語に対応していることなので、フランスでパソコンを買うよりも、日本でパソコンを買いフランス語表示をすればいいと思います。
フランスに住んでいるなら、いいと思います・・・が、日本語のアプリケーションソフトがインストールできない可能性もあります(ソフトによります)。
外国語のパソコンのご購入は、基本的に自己責任となることをお忘れなく!