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語学学習者の皆さんならすでにご存じかもしれません、東京外国語大学が無料で公開している語学学習サイト、「東外大言語モジュール」。
フランス語だけでなく、英語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・ラオス語・ベトナム語・ヒンディー語 etc… 20ヶ国語以上+外国人用の日本語を網羅した、スーパーコンテンツです。
東京外国語大学と言えば、日本の外国語教育の最高学府。
利用はもちろん無料なので、是非チェックをしてみてください。今回はフランス語に限った内容でご紹介したいと思います。
会話モジュール
「東京外国語大学言語モジュール」フランス語の一番のポイントと言えるのが、4種類の方言に対応した「会話モジュール」です。
1回分が数分程度の短いダイアログがなんと40課(「フランス語」の場合)。ネイティブによる寸劇で、会話も日常的によく聞くフレーズばかり。
NHKのラジオ英会話よりも少しだけ長めのダイアログですね。主にネイティブ2人による対話で、ときどき日本人(と思われる方)も出演しています。
初心者にも聞きやすいゆっくりめスピード+ダイアログ表示
会話は非常に明確にと発音されており、かつ、ゆっくりめです。
しかも、ダイアログに現在どこを話しているかを色で表示してくれる、無料とは思えない超親切設計。慣れてくれば、ダイアログは仏語・日本語それぞれ非表示も可能です。
自分の仏語レベルに応じてダイアログの表示内容を変えて聞くことができます。すごいですね!
標準(パリ方言)・南仏・スイス・ケベックの4種類のフランス語を用意
さまざまな方言までカバーしているのが、この「東外大の言語モジュール」のすごいところ。
フランス語の場合は、標準のパリ方言の他に、南仏(Midi)・スイス・ケベックの4種類を用意してくれています。
私は南仏のトゥルーズに住んでいましたので、「南仏」方言パターンを発見した時は、懐かしさで涙がちょちょ切れましたw ただ、会話スピードはゆっくりではなくナチュラルスピードに近いと思います。
ちなみに、ドイツ語でも標準・ウィーン・チューリッヒの3種類を用意。英語に至っては米国・イギリスはもちろん、シンガポールやマレーシア英語など10種類の方言をカバーする充実振りです。
文法モジュール
文法モジュールでは、「週2回コース」「復習コース」などのカリキュラムが組まれ、自分で学習が進めやすい工夫がされています。
中級文法までみっちり、練習問題もありますよ。
文法は、中級以上で取り組む接続法や単純過去など、仏検2級程度のレベルまでカバーされています。
「朝倉文法」などの専門書に比べると突っ込んだ内容ではないものの、さらっと学ぶには十分な内容。
各項目の最後には、練習問題も用意。アプリのように簡単な操作でできる作りになっており、気軽に取り組むことができます。
発音モジュール
フランス語の発音、私もいまだに難しく感じます。とくに、yeuxやoeufなどの「eu」は、曖昧な音で難しいですよね。
この発音モジュールでは、1つ1つの音節について、動画付きで丁寧に説明してくれています。
この記事を執筆するにあたって「発音モジュール」を久しぶりに開いてみましたが、「もうちょっとやってみたい」と思える充実の内容。
フランス語の発音の本はいくつか出ていますが、なかなか「コレ!」といった本がないのですよね。この発音モジュールで深く学ぶのも良いと思います。
ただ、自分の発音が合っているかどうかは、やはりネイティブにチェックしてもらいたいところです。
語彙モジュール
語彙モジュールは初級学習者向けとなっています。ここに出てくる単語はすべてが必須単語と言えるもので、効率的なリストとなっています。
語彙モジュールでは、初級向けの重要語彙700~900語に対応。
各語彙は、上に紹介した「会話モジュール」や「文法モジュール」「発音モジュール」にリンクが貼られています。
リンク先に飛ぶことによって、その語彙がどのような場面でどのような使われ方をするのか、より深く学ぶことができます。
こんな高機能な学習コンテンツが、無料でいいのでしょうか・・・
ただ、この語彙モジュールでは必要最低限の語彙しか学べませんので、他の単語集や語彙本などと合わせて活用されるのが良いと思います。
ちなみに、私のオススメの単語集は、初級者向けでは「仏検3・4級必須単語集」です。※中級者向けは同シリーズの「仏検準1級・2級必須単語集」がオススメ。
まとめ
とにかくすべて無料!さすが日本一の外国語の最高学府、東京外国語大学。学び直しのために、大学に入りたくなってすらきますw
スマホ表示にももちろん対応されており、出先でももちろん利用可能。欲を言えば、アプリ化されてもう少し操作性が良くなると嬉しいところですが、無料なのでこれ以上は言えますまい。
フランス語以外にも、英語・ドイツ語・イタリア語はもちろん、NHKラジオ講座も対応していないタイ語やフィリピノ語、果てはペルシア語やトルコ語など、全27種類(2021年12月現在、日本語含む)の言語でこの学習モジュールを展開。
恐れ入ります、のひと言ですね!