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プライムビデオで見つけたフランス語映画。私もフランス語学習を兼ねて、色々探しては楽しんで鑑賞しています。
これらは残念ながら有料配信になってしまいましたが、私が感動した作品をシェア。※随時更新
ちなみに、観てがっかりした映画はまた別にまとめて近日公開予定です。
スペシャルズ!
原題「Hors Normes」(直訳:規格外/複数形なので、"尋常じゃない男達"といった感じでしょうか)
パリに実在する自閉症患者の支援施設の存続に奔走した、男性二人をモデルにした映画です。監督は「最強のふたり」を制作したエリック・トレダノ(Éric Toledano)。
病院すら匙を投げるような自閉症患者さんたちを分け隔てなく受け入れ、社会的に自立できるように支援するためのブリュノのマリク。
しかし、施設は無許可で、かつ常に満杯状態で火の車状態の運営のため、政府から監査を受け閉鎖の危機にさらされます。

日本語タイトルにあるように最終的には施設は存続されることになるのですが、無私の愛を注ぐ彼らの姿には本当に感動しました。
ドキュメンタリー風な撮影手法が取り入れられているのか、迫り来る緊張感がある上に、「この人達は本人?」とすら思えるほどの演技。
色々と考えさせられる作品でもあります。評価も高いですし、見られるうちに見ましょう!
9人の翻訳家
原題「Les traducteurs」(直訳:翻訳家たち)※Amazonプライムビデオでは2022年10月31日終了
フランスを代表する俳優のランベール・ウィルソン、「イミテーションゲーム」でカンバーバッチ演じる主人公の少年時代を演じたアレックス・ロウザーが出演のミステリー。
登場人物は邦題の通り、9人の翻訳者たちなのですが、俳優さんたちももちろん外国出身の方々。

皆さん、フランス語が非常に堪能で、観ている仏語学習者としては(自分の仏語の酷さを前に)凹みましたw
トリックがわかってからの2回目の鑑賞も、伏線にニヤリとしながら楽しめます。
ランベール・ウィルソンのイケオジぶり(映画では酷い人格のキャラですが)には驚きます。若い頃も超イケメンだったんでしょうなぁ。
アレックス・ロウザーはこの映画のためにたった1ヵ月で仏語を習得したとか(wiki情報)。あまりの流暢さに、ジョディ・フォスターのように子供の頃からフランス語で教える学校に行っていたのかと思いましたが、違うんですね。語学力があって羨ましい限りです・・・。
最高の花婿 アンコール
原題「Qu'est-ce qu'on a encore fait au Bon Dieu」※Amazonプライムビデオでは2022年11月3日終了
それぞれに違う外国人と結婚した4人の娘を持つ夫婦と、多国籍の婿殿たちが繰り広げるコメディー。
前作「最高の花婿」の続編となっていますが、これ単独でも十分おもしろいです。私は第1作目は観ていませんが、楽しめました!

フランスに住んだことのある方なら、フランス社会にいちいち苦しむ?婿殿たちの気持ちが「わかるわ~!」なんて思いながら観られるはず!
残念ながら日本人婿は含まれていませんが、それでも外国人として「フランス社会の窮屈さ」を感じるところは非常に共感しながら観ました。
でもそれが、まったくシリアスでなく、コメディーとして昇華させているところが素晴らしい。もちろん最後はハッピーエンド(?)。
フランスでも10人に一人が鑑賞したという大ヒット映画。気楽に観られて、それでいて実にフランスらしいストーリーの映画です。
大統領の料理人
原題「Les Saveurs du palais」(直訳:宮廷の味)※Amazonプライムビデオでは2022年11月6日終了
初の女性の大統領直属料理人としてミッテラン大統領に2年間使えた、ダニエル・デルプシュ(Danièle Mazet-Delpeuch)氏をモデルに作られた伝記映画です。主演はフランスの国民的女優、カトリーヌ・フロ。

カトリーヌ・フロは、本当に品があって素敵なんですよねー。
仏語版Wikipediaによると、大統領の料理人を辞めたときの理由が、実際と映画では多少違うよう。映画はよりドラマチックに表現されているようです。
次々と出てくる美しいフランス料理にも、ついうっとりしてしまいます。私もフランスから持ち帰った料理本を、また開いてみたくなりました。
大統領の料理人として尽力する姿にはもちろん、脈々と受け継がれているフランス料理への畏敬の念を禁じ得ません。素敵な映画です。
グレートデイズ!夢に挑んだ父と子
原題「De toutes nos forces」(直訳:我ら全力で)※Amazonプライムビデオでは2022年11月6日終了
実話を元にした、脳性まひの息子と父が、二人でトライアスロンにチャレンジする物語。
映画の舞台はフランスですが、モデルとなった親子はアメリカ人で、「チーム・ホイト」として知られています。
いわゆる「感動映画」なので、最初から結末は見えてしまっている部分もありますが、ロケがすごいです。ニースの街を貸し切って!?アイアンマンのレースが撮影されています。

フランス映画のすごいところ再び。LGBTや障害を持つ俳優をそのまま同じようなマイノリティに配役している点なんですよね。日本はまだまだです。
息子ジュリアンの周りを取り巻く人たちの優しさにはただただ癒やされます。「エール!」と似たジャンルの映画ですが、「エール!」に比べて極端すぎる表現がなく見やすかったです。
シェフ!
原題「Comme un chef」(直訳:シェフみたいに)※Amazonプライムビデオでは2022年11月13日終了
ただただ笑える、ジャン・レノ出演のコメディー映画です。
料理の才能を持ちながら失業を繰り返し、甲斐性なしの主人公ジャッキーが、三ツ星レストランのシェフ、アレクサンドルと出会い、二人で美味しい料理と人生をを模索していく物語。

こんなんありえないでしょ!w な展開は、子供の頃に見ていた「志村けんのだいじょうぶだぁ」を思い出させましたw
ジャン・レノも、昔に比べればちょっとふっくらしましたが、まだまだ若いですよね!
気楽に見られるので、気分が沈んでいるときや疲れている時にこそ、元気がもらえる映画です。彼らが変装するシーンは日本人ならめちゃくちゃ楽しめます。
再開の夏
原題「Le courrier rouge」※Amazonプライムビデオでは2023年3月14日終了
「最強のふたり」で半身不随のお金持ちを演じた、フランソワ・クリュゼ主演。いい味出してます。
第一次世界大戦後、勲章を得ながら戦犯として収容されている青年と、彼を裁くために来た軍判事、彼を待つ女性などを通して、戦争とは?家族とは?と考えさせられる映画です。

1時間半と短めの映画なので、気軽に鑑賞できました。
映画が公開されたのは2018年ですが、現在進行形であるウクライナ戦争へ向けられているような言葉に、何か胸を締め付けられます。