私は地方都市に住んでいますが、非常に時々、フランス語の通訳や翻訳の依頼を受けることがあります。
ですが、フランス語を使った仕事は、ゼロではないものの「殆どない」というのが実際のところです。

私が受けるフランス語通訳のお仕事は、頻度で言えば年に1回あるかないか。そんな程度です。
日本では、フランス語はマイナー言語。外国語のマジョリティは「英語」。次いで、ブラジル人労働者が多い都市ではポルトガル語など、その地域によっても異なってきます。
フランス語で仕事をするには、フランス語が出来るだけでは全くダメ。フランス語+α(専門分野・英語など)を身につけることが重要です。
フランス語を使う仕事の求人情報
残念ながら仏語を使った仕事の需要はそれほど多くなく、まずは英語が出来ないとお話にならない場合も多いです。
更に「フランス語」がメインの場合、フランス語を専門とする高いレベルを要求される場合が多く、上級者で資格を持っている方でないと難しいでしょう。
フランス語の求人情報があるウェブサイト
- 在日フランス大使館:募集情報
- アンスティチュ・フランセ日本:求人案内 – 大使館の情報と情報が重なる場合あり
- 日仏文化協会:採用情報 – 仏語講師や通訳者の募集情報
- 欧明社 – フランス語書籍専門店。求人が出ることも
私は以前、仏検の表彰式に出席したことがあります。
その仏検の表彰式後のレセプションで、1級の表彰者(= 成績優秀者)であっても、「フランス語を使った仕事は殆どない」と仰っていました。
大使館や日仏協会以外では、タクシーの運転手やガイドさんなどは、外国語が出来るとかなり重宝されるのではないでしょうか。
仕事がなければ、起業もあり
仕事がなければ、自分で仕事を作って起業するのもありでしょう。

ちなみに私はこのタイプです。ですが、たまたまビジネスの相手がフランス語を話すだけであって、フランス語を使うために現在の仕事をしている訳ではありません。
また、フランス語を話せない相手に会う時は、必然的に英語を使わなければなりません。
フランスでは日本のコンテンツが常に人気ですので、フランス人に新しく受ける何かを持っていけば、ビジネスになるのではないでしょうか。
この場合でも、フランス語の他に最低英語が出来たほうが、やはり仕事をする上では便利(必須)ですね。
地元の国際交流協会のボランティアに登録してみる
私は、地元の市や県の国際交流協会に、英語・仏語のボランティアとして登録しています。
そのため、頻度はものすごく低いものの、時々お仕事の依頼が来る場合があります。
英語のボランティア登録は非常に多く、依頼があっても競争率が高いですが、フランス語は人数がものすごく少なく、私の場合は直接ご指名を頂くパターンが多いです。
また、地元の世界的なスポーツ・音楽イベントなどにも積極的に通訳ボランティアで参加。
※これらのイベントでの通訳は英語がメインですので、英語は必須です。
ただし、ガツガツと「私、フランス語出来ます!」とアピールはしません(他にも、仏語ボランティアさんや中国語ボランティアさんなど、私より全然ペラペラな方も多くいますしね)。他のボランティアさんと同様、任務をしっかり遂行するのみです。
様々なイベントのボランティアに定期的に参加、市や県の担当者さんに顔と名前を覚えてもらいました。
そうこうしているうちに、その後の他のイベント等のフランス語で、直接お仕事の依頼を頂くようになった感じです。

地方住まいでフランス語人材が少ないこともあり、今ではすっかり「フランス語ならyukoさん」みたいになっている感もあるかもしれません(ありがたや)
最初からはお金にはなりませんし、仕事を得たとしてもごくごく稀の単発なので、はっきり言って生活の糧にするのは無理ですね。
ですが、ここぞと言う時に声をかけてもらえる嬉しさはあります(プレッシャーもありますが・・・)。
まとめ
フランス語+専門性、更に英語や中国語が出来ること、これらがあると強いです。
もしくは、フランス語を専門とするならば、DALF C1/仏検1級以上の能力があれば、通訳などの選択肢が出てくるのではないでしょうか。
・・・という、結局ありきたりな結論に収まるわけでした・・・。
私の仏語も、仕事で使っているとは言えまだまだですので、ディクテとフィガロの記事精読を続け、仏語能力の向上に努めたいと思います。