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仏語学習者泣かせなのが、やはり動詞の活用。フランス語を学習するには避けて通れません。
気合も必要ですが、順を追って1つずつ憶えていくことが肝心です。
基本的に暗記作業となるため、反復練習は必須。その上で、私が感じる心構えなどをざっくり紹介したいと思います。
初心者はまずは-er動詞の現在形から
フランス語の動詞の活用の種類は、大きく分けて3つあります。
- -er動詞(第1群規則動詞)
- -ir動詞(第2群規則動詞)
- 不規則動詞(第3群規則動詞)
1. -er動詞
フランス語の動詞の90%はer動詞(第1群規則動詞)です。
parler(話す)、donner(与える)、aimer(好む)、arriver(到着する)
まずはこの-er動詞の現在形の活用パターンは絶対頭に入れましょう。
-er動詞を押さえれば、9割憶えたも同然となりますw
2. -ir動詞
次はir(第2群規則動詞)です。これもパターンですので憶えましょう。
finir(終える・終わる)、choisir(選ぶ)、trahir(裏切る)
数的には多くありませんが、不規則動詞で-irで終わる動詞とは違うということを意識しましょう。
3. 不規則動詞
初級であれば、まずは以下の4つは必須中の必須です。
- être (英: be)
- avoir (英: have)
- aller (英: go)
- faire (英: do)
この4つは、避けては通れません。対応する英語の動詞と比べれば、その重要性は明らかです。
他の動詞は、その都度出てきた時に、徐々に憶えればOK。
よく使く不規則動詞は、以下のようなものがあります。
voir(見る・見える)、savoir(知る・知っている)、prendre(取る)、venir(来る)、partir(出発する)
「不規則動詞」とは言え、不規則動詞の中にもある程度のパターン・グループがあります。
たくさんの動詞活用を憶えていくと、徐々に憶えやすくなってくるはずです。
複合過去・半過去・単純未来ができれば初級卒業
複合過去・半過去形の違い多くの文法書に書かれていますし、NHKラジオのフランス語講座などでも必ず出てきます。ただ、上級者でもネイティブ並みに使い分けるのは難しいですね。
半過去形 = 直説法現在の nous の時の活用の語幹 + 語尾
単純未来形 = 語尾が r + avoirの活用の終末部分
過去分詞を憶える
複合過去は、avoir + 過去分詞 なので、avoirの活用が完璧になっていることが前提です。
その上で、-er動詞・-ir動詞・不規則動詞の過去分詞を憶えます。
過去分詞の形にはパターンが存在するので、動詞のグループごとに効率よく憶えましょう。
- -er動詞:-erを-éに変える
- -ir動詞:-irを-iに変える
- 不規則動詞:語尾は-s, -t, -i など
さらに条件法なども学びますが、この辺は規則的な変化が多いので、パターンを暗記できれば大丈夫です。
条件法を憶える
次は条件法です。
条件法現在形 = 単純未来形の語幹 + 直説法半過去の語尾
つまり、単純未来形と半過去形をしっかり憶えていれば、これもパターンです。
接続法の活用ができれば中級者
次なる壁は、やはり接続法でしょう。
接続法現在形 = 語幹 + je/tu/il/ils は直説法現在の語尾、nous/vousは直説法半過去の語尾
不規則動詞の接続法活用はなかなか難しく、語学学校で上級クラスにいた私も、辞書を見なければ活用が不安な動詞もいまだにあります。
実際にフランコフォンの友人と付き合うと、接続法を使った言い方は色々出てきます。
会話で良く出てくるのは、「il faut que j’aille …」(私は~へ行かないと)など、falloirと合わせた形などです
中級への難関と思い、これは暗記してでも身につけましょう。実際、フランスの語学学校でもスパルタ的に暗記させられます。
とは言え、上記のようにこれまでの活用形をしっかりと憶えていれば、接続法の活用にもパターンがあります。
動詞活用本を傍らに
私もいまだに使っている、動詞活用本の「Bescherelle(ベシュレル)」。
活用はインターネット上などでもすぐに検索はできますが、一覧性の高いこの動詞活用本は、薄い文庫サイズなのでオススメです。
Bescherelle Conjugaison

フランスの語学学校の授業初日に、先生に買うように言われた本です。

私は今でもこの動詞活用本を使っています。日本のAmazonでも(少し割高ですが)買えます。初級者だけでなく中級以上の方にも是非に。
まとめ
フランス語の動詞活用、鬼ですね。

日本語が3種類の文字と2000程の漢字を組み合わせて作られているのも、外国人に取っては「鬼」でしょうが・・・
漢字を覚えた小中学生時代を思い出してください。同じように数をこなせばいいのです。
上級の活用もすべて直説法現在形などが土台となっているので、積み重ねが大事。焦って次の活用を憶えようとするのは本末転倒。
しっかり憶えたら次の活用形。テキストで出てくる順序の通りにしっかりと憶えれば、いつの間にか使えるようになってきますよ!