仕事だけでなく、プライベートでもフランス語でメールをする機会がある私が、実際によく使っているのが「Googleを辞書代わりにする方法」です。
スペルが怪しい時や、単語の使い方がわからない時、ネイティブがどのように使っているかがわかります。

ちなみにこの方法、同時通訳士の関谷さんの著書でも紹介されていました。「私もやってるー!」とちょっと嬉しくなりましたw
Google Chromeでも、フランス語をスペルチェックの言語として設定しておけば、単語を選択した際に正しいスペルを表示してくれます。
Google検索利用の例
例えば、「フランスチームはW杯で勝った」とフランス語で書きたいとします。
L’équipe de la France a gagné à la coupe de monde.
と、とりあえず作文してみたところで、この文章全体をGoogle検索にかけてみます。※ここではわざと間違えています。
すると、こんな感じで検索結果が出ます。

赤線を引いたところに注目してみて下さい。
「フランスチーム」は、
- × l’équipe de la France
- ○ l’équipe de France
「W杯」は、
- × la coupe de monde
- ○ la coupe du monde
こういった細かい違いが、Google検索をかけてみるとわかります。
最初の仏作文のままでも多分通じるのだとは思いますが、ネイティブがどのように使っているかが検索によってわかるので、よりナチュラルなフランス語に近づけますね。
「日本チーム」は「l’équipe du Japon」で、定冠詞がある [ de + le ] の形になります。女性名詞の国や地域の場合、前置詞deの後に定冠詞はつかない(※)ため、「l’équipe de France」となります。※「article zéro(ゼロ冠詞)」と呼ぶ。
Google予測機能も面白い
メールなどでいい文言が見つからないな、と言うときなど、Google検索の予測機能を使ってみても面白いです。
例えば、以下はGoogleの検索画面で、「je suis f…」まで入力してみたところ。

様々な表現が予測機能で出てきますね。
フランコフォンの人は、1人称単数でêtreに続くfで始まる単語では、fatigué(疲れている)とか、fou(バカだ)とかをよく使うのだな、というのもわかります。
色々なアルファベットで試してみて下さい。きっと自分が知らない表現が見つかりますよ!
まとめ
日々の検索データを積み重ねているGoogleは、利用者が求める情報を的確に表示するために、言語の分析もしています。
そのため、学習者にとっても「ネイティブの言葉遣い」を検索するには非常に便利です。

特に前置詞や冠詞に迷ったとき、Googleでネイティブの使い方がわかるので助かります!
検索して「正しい使い方がわかったからOK!」だけではなく、その後は検索しなくても正しく使えるように、しっかりと憶えるようにしたいところです(自戒を込めてw)
文明の利器Googleを是非、フランス語の学習に役立ててみて下さいね!