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フランス語の文法書は数あれど、フランスで出会ったこの文法書はフランス語学習歴が10年を超えても、いまだに使っています。
実際のところ、フランスにいたときに、在住日本人の方にオススメされたんですよね。で、オススメされるがままに買ったら大正解。
日本で買った文法書は一通りやって、フランスの語学学校でも上級クラスに行き、文法はほぼマスターしたな!と思っていたのに、この本を読むと知らないことだらけでした。
grammaire expliquée du français (Niveau intermédiaire) の特徴
レベル:仏検2級以上・DELF B1/B2
- ワイドA4サイズで大きめ
- 文法の例外についても細かく説明
- 別売りの問題集もある
- 音声データはない
今回紹介しているのは中級用「Niveau interméditaire」ですが、初級用「Niveau Debutant」もあります。
初級用は不定冠詞(un, une, des)や名詞・形容詞の性、比較表現などの初級文法が中心で、接続法のさわり部分までの解説です。
私が買った中級用は、初級文法の掘り下げ、そして接続法や時制、前置詞の細かい使い分けなどについての解説があります。
接続法の解説には6ページも
仏語学習者の難関の1つである、「接続法」。接続法はおよそ6ページにも渡って解説されています。
朝倉文法との比較
どの場面で接続法を使うかは、「朝倉文法」などでも非常に詳細に書かれているので、どうしてもこの文法書にこだわる必要はありません。
朝倉文法に比べて、こちらの「grammaire expliquée du français」では、具体的にどのような主文に続くか、かなり細かな解説がされています。
たとえば、日本の文法書は、接続法が使われる主文について、
- ne…pas que
- de peur que
- bien que
などが、問題なく押さえられています。
この「grammaire expliquée du français」では、接続法が使われる場合としてさらに、
- d’ici que
- sans que
- de façon que
など、さらに掘り下げた表現が、例文と共に掲載されています。
文法にとどまらない、語彙の使い分けの説明も
たとえば、
- quandとlorsqueとdés que
- aussiとmême
の場面ごとの使い分けといった、辞書を調べただけではわかりづらい似ている語彙の微妙な違いなども、とても丁寧に解説してくれています。
もはや文法書の域を超えた、フランス語マスターへの1冊ではないでしょうか?
まとめ:中級以上でより掘り下げたい学習者に
私が初級者の頃は「ケータイ<万能>フランス語文法」にとにかくお世話になりました。
その後、フランスの語学学校に通っている時に出会った文法書がこの「grammaire expliquée du français」です。
現在、ときどき仕事でフランス語を使うこともありますが、
- 細かい言い回し
- 「tousやplusのsはいつ発音するんだっけ?」
- 「ここは接続法だったかな?」
という細かいところでわからない時、傍らに置いているこの文法書が本当に役に立っています。
一番最初から文法に取り組む為、というよりは、わからないときに使う辞書的な文法書ですね。
日本語で確認したい時には、「朝倉文法」も使っていますよ!