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フランス語の勉強をやり直し始める際にまず、私は改めて紙の辞書を購入しました。
実を言うとそれまで、電子辞書の仏和辞典(プチ・ロワイヤル)しか持っていなかったのです。
仏和辞典にも色々あり、実際には「プチ・ロワイヤル仏和辞典」も購入しましたが、結局は「ディコ仏和辞典」をメインに使っています。
実際、日常使いとしてはとても良い選択だったと、使いながら感じています。
ディコ仏和辞典の特徴
「ディコ仏和辞典」は、仏語参考書でも学習者から大いなる支持を得ている白水社さんが出版。

白水社と言えば、ブルーの装丁の「ライ麦畑で捕まえて」を読んだこともある方も多いのではないでしょうか?(私も読みました)
白水社公式サイトによると、「ディコ仏和辞典」は「わかりやすさ」に重点を置いたつくりだそう。
わかりやすさで選ぶならこの1冊。豊富な用例と丁寧な成句解説、そして使える和仏。発音・会話の音声は無料ダウンロードできます。
初級者から中・上級者まで「わかりやすさ」で選ぶならこの一冊
豊富な用例と丁寧な成句解説、そして使える和仏。発音・会話の音声はウェブから無料ダウンロードできます。2色刷。
[語数]仏和35000+和仏7200
[発音表記]発音記号+カタカナ
それぞれの辞書には編纂のコンセプトがあり、以下のウェブサイトなどでよく解説されています。
※余談ですが、この北鎌先生のフランス語講座のサイトは、めちゃくちゃオススメです。
ディコ仏和辞典の好きなところ
言葉のチョイスがいい
たとえば、「saut à l'elastique」という言葉を調べたい時。(意味:バンジージャンプ)
『ディコ仏和辞典』には、問題なく掲載されています。
ディコ仏和辞典の élastique
一方、『プチ・ロワイヤル仏和辞典』には掲載されていません。
プチ・ロワイヤル仏和辞典の élastique。saut à l'élastique はない
画像は「プチ・ロワイヤル仏和辞典 第4版」ですが、最新の『第5版』を確認したところ、掲載されていませんでした。
「バンジージャンプ」は、日常でも使われる"普通の言葉"ですよね。こういった「日常的な言葉の選択」が優れている感じがします。
逆に言えば、専門用語などは多く省かれている可能性があります。
フォントが見やすい
これは慣れかもしれませんが、「プチ・ロワイヤル仏和辞典」に比べて、フォントがすっきりしていて見やすいです。
文庫本などでも出版社によってフォントが異なり、読んでいるうちに慣れてくるのもありますので、この辺は好みですかね。
ディコ仏和辞典の不満なところ
日常使いでは非常に使い勝手の良い『ディコ仏和辞典』ですが、いくつか不満点もなくはありません。
アプリ版・デジタル版がない
「プチ・ロワイヤル仏和辞典」や「クラウン仏和辞典」は、アプリ版があり、スマホで気軽に使えるようにもなっています。
勉強中は紙の辞書を積極的に使うので問題ないのですが、ちょっと調べたい時や本を読んでいる時など、やはりスマホアプリがあったほうが便利です。

仕方がないので、私は『プチ・ロワイヤル仏和辞典』『ロワイヤル仏和中辞典』のCD版をスマホに入れて使っています。


巻末の文法・和仏は要らない
「ディコ仏和辞典」は仏和辞典ですが、巻末に付録として簡易的な「文法」「和仏辞典」がついています。
ディコ仏和辞典の付録ページ
文法や和仏は別に良い本があるので、付録程度で済ますくらいなら仏和に紙面を割いてほしいところです。
逆に、学習し始めの方で仏和・和仏の二冊を持ち歩きたくない!という方にはいいかもしれませんね。
verlanの掲載がほとんどない
verlanとは、口語で使われる「逆さ言葉」です。
verlan = l’envers :「逆」の意の envers を逆さにして、「逆さ言葉」を意味する言葉。日本語で言うところの「ザギンでシースー」みたいな感じ?
私は気に入った映画やドラマのスクリプトを見ながらフランス語を勉強することが多いですが、verlanの学習には骨を折りました。ほとんど辞書に載っていないんです。(仏仏のLe Robert Microでも少ない)
verlanが掲載されていないのは、この「ディコ仏和辞典」に限ったことではありませんが、日常語に重点を置く仏和として、もう少し掲載があってもいいかな?という気がします。
まとめ
私は現在「DELF B2」程度のレベルだと思いますが、この『ディコ仏和辞典』は日常使いに非常に良い辞書だと思います。
ときどき『ロワイヤル仏和中辞典』を開くこともありますが、通常の学習時や本を読む時など、ほとんどの場合は『ディコ仏和辞典』で問題ありませんよ!
仏文科やフランス語学科の学生さんにも、十分対応できますよ!